高校入試

【高校入試】長文読解に単語・文法は必要?勉強法もご紹介!

Keito Ochiai

大学を飛び級で卒業後、MBA(経営大学院)に進学して経営戦略と会計を学ぶ。現在は、データ分析を用いて企業との共同研究に従事。趣味は読書とSwitch、カラオケ。最近はアソビ大全のトイテニスを極めてます。

ページのまとめ

長文読解に単語・文法力は必要か、受験生の疑問にお答えします。本ページでは、長文読解に欠かせない3つの力の必要性と勉強法について解説します。長文の練習ばかりして単語・文法を疎かにしている受験生は、最後まで読むとこれらの必要性が分かります。

長文読解に必要な ”” の力

長文読解には、単語・熟語力文法力英文解釈力の3つの力が必要です。多くの受験生は単語・熟語・文法の学習を面倒がってやりませんが、コツコツ学習した人と比べると入試本番で埋められない差となります。

長文読解とは、すなわち英文を読みこなすことです。確かに語彙や英文の構造が簡単な場合にはフィーリングで解ける可能性もありますが、英文の難易度が高くなるほどに語彙力と正しい英文の読み方が必要となってきます。

ここからは、長文読解に必要な3つの力について、その必要性と勉強法を詳しく解説します。

 

単語・熟語力

単語・熟語力の必要性

単語・熟語力は長文読解だけでなく、英語力全体の基礎です。日本語でも分からない言葉があれば文章の意味が理解できないのと同様に、英語では単語・熟語力があるだけで英文の意味が大体掴めてきます。

たまに単語・熟語力がなくても長文ならフィーリングで読めるという人がいますが、レベルが上がれば上がるほどそれは難しくなります。"like" や"eat" 等の極めて平易な単語しか出題されないようならその方法でも可能ですが、公立高校入試レベルからは単語・熟語力がないと基本的に問題が解けません。

また、ここでいう単語・熟語力で含むのは「意味」だけでなく、「品詞」の知識も含みます。品詞とは動詞、形容詞、副詞等のことです。例えば ”like” は動詞で ”big” は形容詞です。大抵の受験生が意味の理解までは行いますが、品詞の学習については大半がおろそかにしています。

品詞学習の必要性は、その単語・熟語の使い方を覚えるところにあります。例えば日本語なら、「とても」という言葉は、「とてもきれいだ」のように使います。しかし、「とても私は太郎です」のような使い方はしません。

何故かと言えば、とてもは「とても〇〇だ」という副詞の使い方をするからです。日本語であれば無意識に出来ますが、英語であれば1つ1つの単語や熟語について品詞を意識した学習をしないと、言葉の使い方が理解できないために英語力が伸びません。

本番の入試では長文を“読む”際には品詞の知識はそこまで必要ありませんが、“並び替え”の英作文や“文法”の問題を解く際に品詞の知識が非常に有効です。
したがって、単語・熟語学習の際には「意味」だけでなく、「品詞」を意識して勉強するようにしてください。

ココがポイント

単語・熟語力は英語の基礎

意味だけでなく、「品詞」を意識する

また、公立中学では単語帳が配られないため、市販の単語帳を一冊用意することをおすすめします。塾や家庭教師で使っている単語帳がある場合はそれでよいと思います。とにかく、単語は重点的に学習する必要があるため、単語帳で包括的な知識を取り入れることが重要です。おすすめの単語帳はこちらに紹介しています。

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単語・熟語の勉強法

反復学習を徹底します。特に英単語・熟語は日常で使う機会がほぼ皆無のため、意識的に毎日見るようにしないと確実に忘れます。

単語・熟語の勉強法

「1日に、100語を5分間眺める×3セット×1週間」

おすすめの勉強法は、「1日に、100語を5分間眺める×3セット×1週間」です。多くの人は単語・熟語を覚える際、1日に50語程度を書き殴ってその日中に無理やり暗記しようとしますが、脳の構造的にそれは非効率です。

長期的な記憶を作るためには「何度も見る・聞く」ことが重要です。例えば、じっくり見ようともしていないテレビのCMで覚えているものがあると思います。それは、覚えようと思った訳ではなく、何度も見聞きしている内に自然と覚えているのです。

すなわち、1日で大量に暗記をするよりも「時間をかけて何度も見聞き」する勉強法の方が有効です。

具体的には、1週間同じ範囲(例:1~100番)を行います。その時、1日に3回程度同じ範囲をパラパラめくることで回数を増やします。中学1・2年生であればスペリング暗記のために単語・熟語を書く方法を推奨しますが、3年生など時間のない方は見るだけで十分です。

 

文法力

文法力の必要性

受験生に疎かにされがちな事項の1つが文法です。

ここで言う文法とは、時制(現在・過去・未来・現在完了など)や仮定法(ifなど)、関係代名詞(thatなど)等の読み方を知らなければ意味が理解できないタイプの文法事項です。

高校入試における文法は意味と読み方を理解する必要度が高い物ばかりであり、長文読解においてこれら事項が理解できなければ、英文を読むことは不可能に近くなります。「フィーリングで読める」という受験生が多く存在しますが、志望校のレベルが高いほど(=英文の語彙・構造が難しくなるほど)、1つ1つの文法事項にうなりながら英文を読む時間はありません。

単語・熟語に比べて難しいものが多く、勉強する気が起きづらいのが文法事項です。しかし、これらの知識なしには英語力を高めることは不可能だと考えてください。

また、長文読解で出題される問題は読解問題だけではありません。現実には、3割~5割程度の問題が文法事項の理解を問うものです。つまり、読解だけ出来ても合格することは困難です。したがって、文法の勉強は文法問題と読解問題、どちらの対策にも必要です。

さらに、読解問題を1問正解するよりも文法問題を正解する方がはるかに簡単であり、効率的に得点を稼げます。逆に、文法問題で失点するようでは他の受験生に差を付けられてしまいます。

したがって、面倒がらずに文法をしっかり勉強することが重要です。

ココがポイント

文法も英語の基礎

文法問題で失点すると合格は困難

 

文法の勉強法

やはり反復練習が基本です。

しかし、単語・熟語のように毎日文法事項を眺めているだけでは問題に答える実践力が身につかないため、問題集を活用します。

ココがおすすめ

「1日問題集1章×3日」

おすすめの勉強法は、「1日問題集1章×3日」です。これは、1日の内に問題集の1章(=1つの文法事項を勉強、例えば“関係代名詞”など)を勉強し、同じ範囲を3日間連続で勉強する、という勉強法です。

「1日目に新しい項目の学習+2日間の復習」により、その文法事項を確実に定着させることができます。習った文法をすぐに忘れてしまうという受験生におすすめの勉強法で、英語力を着実にUPさせられます。

基礎的な勉強はこれでいいですが、基本の問題集をこの方法でこなした後は、入試対策本のような演習問題集に進むと実践力を高められます。この際も2・3日復習を重ねると本番で臨機応変に対応する実力が高まります。

 

英文解釈力

英文解釈力の必要性

正直、ここで述べる英文解釈は「偏差値65~」くらいのハイレベルな受験生に向けたものですから、一般的なレベルの受験生はこの力が必ずしも必要ではないことに注意して下さい。

さて、「英文解釈」とは何か。これは、「英語をスラスラ読むための力」と言い換えられます。具体的には、英文の主語や動詞、形容詞句・副詞句(=修飾語)などを正しく把握して文の意味を正確に捉える技術のことです。

日本の教育では、SVOC(Subject:主語、Verb:動詞、Object:目的語、Compliment:補語)を用いて教えられます(この教育法には様々な批判があります)。

もう少しかみ砕くと、日本語では何が主語で、何が述語で、この言葉はこのように掛かっている、という風に自然と理解できます。しかし、語順の違う英語ではこの当たり前が出来なくなり、結果として英語が読めない状態に陥ります。

実感が湧かなければ、「単語や文法は知っているのに英文の意味が分からない」という誰にでもある経験を思い出して下さい。このような状況では、英文の主語や動詞が上手く把握できないために文意を理解できていません。

したがって、英文解釈は英語を読む上で必須の能力であり、出来ればすべての受験生が身に付けてほしいものです。しかし、英文解釈の技術が必要とされるほど英文の難易度が高い出題が行われる高校はそう多くありません。この技術が必要になるのは、国立高校や私立トップ高校、公立の中でも長めの英文が出題される高校です。これ以外の一般レベル高校では、英文解釈を学習しなくても単語力や文法力で読み解けるレベルの出題が行われます。

ココがポイント

「英文解釈」は英語をスラスラ読むための技術

 

勉強法

単語や文法のように学ぶことが一定ではなく抽象的になるため、独学では学びづらい分野です。最も効率が良い勉強法は、学校の先生や塾の講師に教わることです。それでも短くて2・3か月、長いと半年ほどの期間が掛かると思います。入試に向けて計画的に学習を進める必要があります。

ただし、独学で勉強する方法も存在します。大学入試用の平易な参考書を使うのがおすすめです。高校入試では英文解釈を必要とする受験層が少ないため、そもそも英文解釈用の参考書の数が無きに等しいです。ただ、大学入試用の入門書であれば中学生でも十分に使用することができます。

おすすめは「英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版」です。難関高校対策として必要十分な解説がなされており、レベル感も入門書にふさわしく使いやすいです。高校生になってから「ポレポレ」という続編へ繋げやすいのもメリットの一つです。2冊については、こちらの記事で詳しく解説しています。

また、参考書を用いない方法もありますが、これは中学生向けとは言えない(時間や難易度の点から)ので、ここでは言及しません。

長文読解への繋げ方・勉強法

さて、3つの力(=単語力、文法力、英文解釈力)についてお話ししました。重要なのは、これらを長文読解に繋いでいくことです。入試英語では志望校のレベルが上がれば上がるほど、配点に占める長文読解の割合が高くなります。したがって、3つの力を意識した長文読解の勉強が肝要となります。

これは、長文を何度も復習するほかないでしょう。一度行った演習問題をそのままにするのではなく、繰り返し復習することで長文中の単語・文法・構文を無意識でも読めるようになり、それは入試本番で現れる初見の英文に対して有効になります。

まとめ

「長文読解に単語や文法は必要なのか」という疑問にお答えしました。

ご紹介した3つの力は英文を捌く上で必要であり、受験生ならば勉強するべきです。ここを疎かにすると、レベルが上がるほどに英語が苦手だと感じるはずです。

英語という教科は最初がつらいですが、3つの力を総合的に伸ばしていけば必ず偏差値は上がります。他教科と違って、一度覚えてしまえばなかなか忘れない教科でもあるので、ぜひ得点源にしてください。

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