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「著名人×英語力」をテーマとした本コラム。著名人のスピーチや普段の生活から英語力の秘訣を探ります。本記事ではAIG全英女子オープンにて日本勢では42年ぶりに優勝を飾った「渋野日向子」選手の英語力を見ていきます。英語力が高い方ではありませんが、”伝える”心意気が素晴らしく、多くの方に見習ってほしいと思います。
渋野日向子選手のプロフィール
渋野日向子選手は岡山県岡山市出身の日本人女子プロゴルファーです。2019年にAIG全英女子オープンで日本勢として42年ぶりとなる優勝を成し遂げ、一躍有名になりました。
基本情報
- 名前:渋野日向子(しぶのひなこ、SHIBUNO, Hinako)
- 生年月日:1998年11月15日
- 身長:165cm
- 体重:62kg
- 出身地:岡山県岡山市
- 学歴:岡山県作陽高等学校卒業
- 所属:RSK山陽放送
- 成績:ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(2019)優勝、AIG全英女子オープン(2019)優勝
※データは全て2019年8月6日時点のものです。
【公式Instagram】
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両親が陸上競技の選手(父:円盤投げ、母:やり投)であり、3人姉妹の2女として生まれます。
ゴルフを始めたのは小学校2年生の夏休みですが、ソフトボールも好きだったようです。2010年には岡山県ジュニアゴルフ選手権競技(小学生女子高学年の部)にて3位の実績があります。中学2年生からはゴルフ一本に絞ることで、同大会の中学生女子の部にて3連覇を成し遂げ、同世代の中で頭角を表し始めます。高校でも輝かしい実績を残し、2018年からはプロ転向を果たします。プロ転向後も優れた実績を残します。
そして極めつけとなるのが、2019年に海外初の試合となる「AIG全英女子オープン」です。自身の目標は「予選突破」だったにも関わらず、日本勢としては樋口久子以来42年ぶりとなる優勝という快挙を果たします。
素晴らしい成績の他には笑顔がとても印象的であり、「笑顔のシンデレラ」の呼称が付きます。
参考
Wikipedia
全英オープン優勝時のスピーチ
全体の印象は明るく好印象です。所々詰まる部分もありますが、自分で笑いながら上手く雰囲気を作っていますね。観客も優しくノリが良いのでいい雰囲気でスピーチを行えています。
肝心の英語力については決して高いとは言えませんが、渋野選手の持ち味は何といっても笑顔です。苦手な英語でも、全英オープン優勝という快挙の喜びを”伝えよう”という気持ちがしっかり読み取れます。放送席も「しっかり伝わっています」と言っており、英語の発音や流暢さよりも”伝える”という意識がいかに大切かを感じられる素晴らしいスピーチです。
本スピーチ内では英語が慣れないのか、メモを見ながらのスピーチとなっています。1分ほどの短いスピーチですが、1語1語しっかりハッキリ発音しようという意識が見えて良いですね。
完璧な英語は必要なく、伝達ツールとしての認識が重要
本コラム最初の著名人として渋野選手を選んだのは、日本人が完璧な発音やイントネーションに囚われすぎているからです。昨今あらゆる方面で言われるように、大事なのは”伝える”という気持ち、マインドの部分です。
英語は単なる伝達ツールでしかなく、それ以上の価値はありません。しかし、日本ではネイティブと同様の流暢さが良しとされる風潮があり、一定のレベルを満たさないと英語を話していて恥ずかしいという認識が一般的でしょう。これは日本固有の感覚です。海外の例を見れば、英語の拙さにも関わらず堂々と英語を話される方はたくさんいます。
そもそも、ネイティブと同レベルの英語が話せる訳がありません。在日外国人と話した経験は大体の方にあると思いますが、「日本語下手だなぁ」と思ったことなどほとんどないと思います。逆に、少しでも日本語が話せれば「すごいな」と思う方が多いはずです。これは逆も当てはまり、英語で積極的に話せることは日本人にとってプラスでしかありません。
渋野選手のスピーチを見習い、自身の英語力に囚われない積極性を発揮してほしいと思います。