MBA

国内MBAと海外MBAの相違点、共通点を解説します。

Keito Ochiai

大学を飛び級で卒業後、MBA(経営大学院)に進学して経営戦略と会計を学ぶ。現在は、データ分析を用いて企業との共同研究に従事。趣味は読書とSwitch、カラオケ。最近はアソビ大全のトイテニスを極めてます。

Keito(@keito_dilige)です。私は日本国内のMBAである、一橋大学大学院に進学しました。その際に、国内MBAに進学するか、海外MBAを目指すかで悩んだ時期があります。

本稿に辿り着いた皆さんは、現在この2つのMBAの違いについて調べていると思います。本稿では、国内MBAと海外MBAの違いについて解説し、どちらを選ぶぶかの判断基準を提供します。ただし、筆者は国内MBAに通っている身ですので、あくまでもその体験に基づいた考察になります。

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相違点①:日本語で学習を行える

国内MBAで学ぶ最大のメリットは、日本語で経営やマーケティングを学べるという点です。日本語で学習を行えるので、自分が学びたい内容を深く理解できるのです。実際、海外MBAで苦しんでいる人の多くは英語に苦しんでいるという話があり、必ずしも教育メソッドが厳しいとも限らないようです。

日本語で学ぶメリットは3つ存在します。なお、以下では海外MBAで使われる言語を英語だと仮定して話を進めます。

CHECK1:英語で難解な本を読むことが出来るか

1つ目に、MBAのメソッドでは、書籍や論文を読む機会が多くなります。こういった読書量は、日本の大学学部時代とは比べ物になりません。イメージしやすいようにすると、分厚い本を年間で最低50冊程度は読む必要があります。この読書量に耐えうるだけの語学力を持ち合わせていないと、広義や課題に付いていくことが物理的に不可能になります。

簡単な書籍ならば良いのですが、MBAで読む本はどれも難解でページ量も多く、日本語ですら読了するのが困難なものも存在します。例えば、アルフレッド・D・チャンドラー, Jr著の「組織は戦略に従う」は、日本語翻訳版のページ数が500を超えており、筆者はこれを「日本語で」読み解くのに1カ月以上を要しました。

すべてが「組織は戦略に従う」のように難解な本ではないものの、今までに読んだことのないレベルの本に立ち会った時、それを本当に英語で読みこなせるのかという問いを立てる必要があります。参考までに「組織は戦略に従う」のリンクを以下に貼っておきます。

CHECK2:英語で議論に参加できるか

2つ目に、MBAの講義ではグループワークや討議の時間、ケーススタディの時間が中核を成しているため、英語で議論を行う必要があります。

勘違いして欲しくないのは、海外MBA生の積極性です。彼らは日本人とは違い、自分の主張を通すためにゴリゴリ発言してきます。それに対して果敢に攻め入るような姿勢でないと、まず議論に参加できるかどうかも怪しいです。

積極性といった精神面に加えて、議論では知識量や思考スピードが求められます。自分が蓄積してきた知識を総動員し、このケースの裏に働いているロジックは何か、と常に考え続ける必要があるのです。海外MBAならばこれを英語で行わなければならないため、当然その難易度が跳ね上がります。

さらに、議論では他の学生や教授の発言を正確に聞き取る必要があります。つまり、自分から発信する英語力だけではなく、高いリスニング能力が求められます。ケーススタディでは、学生の発言に基づいて授業が展開されるため、英語が聞き取れないと議論に参加できないばかりか、得られた結論や学びに気付くことすら叶わなくなります。

CHECK3:他の学生と仲良くなれるか

3つ目も、MBAでの経験に大きく関わる重要事項です。それは、他の学生との繋がりを日本語以外で作れるか、という視点です。

まず、他の学生と仲良くなれないと、議論やグループワークを円滑に進めることが出来ません。ここは日本で過ごしている時と全く同じで、仲の良い友人の方が共同作業をしやすいのは当然と言えます。もちろん、そこまで親密にしなくてもMBAを卒業することは可能です。

しかし、MBAで得られる重要要素の1つに、MBAのネットワークが存在します。これは、卒業後に他のMBA生との繋がりを得るものですが、卒業後の繋がりを深めるには、在学中から様々な人と社交的に接する必要があります。つまり、英語で他の人と仲良くなれないと、海外MBAで得られるものを失うことになります。

他業種のMBA生と一緒に仕事をしたい、強固なMBAネットワークを構築したい、という方にとっては、慣れ親しんだ日本語でチャレンジする方が得策なのではないでしょうか。

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相違点②:学費が圧倒的に違う

国内MBAと海外MBAでは、その授業料が全く異なります。学費面は重要なポイントの1つであるため、徹底的に検討することをお勧めします。

国内有名MBAの学費

学校名 年間あたりの学費
国公立大学MBA 676,800円
慶應義塾MBA 2,166,800円
青山学院MBA 1,653,000円
早稲田MBA 1,863,000円
明治MBA 1,633,000円
立教MBA 1,159,000円

海外有名MBAの学費

学校名 年間あたりの学費
Harvard University 72,000ドル
University of Chicago (Booth) 69,200ドル
University of Pennsylvania (Wharton) 70,200ドル
Stanford University 68,868ドル
Massachusetts Institute of Technology (Sloan) 71,000ドル
Northwestern University (Kellogg) 68,955ドル

※これらの学費は記事執筆時点におけるものです。正しい情報については当該校のHP等でよく確認してください。

これらはあくまでも有名MBAに限った学費一覧であるものの、国内MBAと海外MBAの間で、学費に大きな差が開いていることが分かります。海外MBAの場合には、学費に加えて渡航費や滞在費、その他諸々の費用と申請等の手間が存在すると考えて下さい。

日本の場合には、特に国公立MBAだと年間の学費が100万円を切るような安さです。MBAに進学するに当たっては、キャリアを中断したり企業派遣で精神を削る必要があるために、費用対効果を意識することが必要です。MBAを卒業することによって、自分のキャリアに何がもたらされるのか。それは費用に見合っているのか、などといった視点で考えてみるのが良いです。

相違点③:平均年齢が異なる

海外MBAの平均年齢は、28歳付近に集中しています。これに対し、国内MBAの年齢層は20代~30代、場合によっては40代と幅広くなっています。とりわけ、30代前半の年齢層が厚いようでs。

平均年齢の違いは、その学校に属するMBA生のキャリア方針を表しています。学生の年齢が低いほどに起業や転職といった傾向が強まり、年齢が高くなるほどに管理職へのキャリアアップを狙っていると考えられるからです。

キャリアに対する個人の考えによって、そのMBAの雰囲気はガラッと変わってきます。例えば、起業志向の学生が増えれば、MBAの雰囲気はガツガツとしたものになるでしょう。

目指しているMBAの年齢層については、入試説明会などで情報を得ることが出来るはずです。あるいは、電話やメールで直接伺ってもよいと思います。MBA全体の雰囲気を重視する方には、平均年齢などの指標が有効になるのではないでしょうか。

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共通点は、学習メソッドと学習内容

国内MBAでも海外MBAでも、実は学ぶ内容に大差はありません。一般的には、MBAではケーススタディという討論形式の講義方法が採用されており、通常の解説講義と併せてケーススタディの授業が行われます。これは国内・海外問わずに共通だと言えます。

ただし、学校ごとに全授業に占めるケーススタディの割合は異なります。この辺りは地域の特性やMBA生の雰囲気によって、学校側が対応を変えていると言えるでしょう。目指しているMBAの授業形態をよく確認してください。

通常の講義形態でも、ケーススタディでも、知識面での学びには大きな差はありません。つまり、ケーススタディが多すぎても良くないし、通常講義が多すぎても駄目だということです。ケーススタディでは、知識面よりも思考力を鍛えられる一方で、体系的な知識の獲得はあまり期待できないからです。

さらに、ケーススタディでは各個人の発言回数が限られているために、積極的に発言を行わないと学ぶ機会が得られません。授業を受け慣れてきた日本人にとっては、一般的な講義形式の方がスムーズに学習を進められると思います。

学ぶ内容面に関しては、学習メソッド以上に学校間で差がありません。MBAで学べる内容は、経営学やマーケティング、組織論、経営管理論といった分野です。これらは大企業の経営に関するものが多く、起業家やベンチャー企業向きというよりは、大きな組織をどう回していくかという視点を学ぶことになります。これらを通常の講義形式とケーススタディで学ぶのです。

以上のように、学習メソッドと学習内容については、学校ごとの特色は存在するものの、学校間での大差はありません。

まとめ:MBAは名前だけではなく、自分に合ったものを選ぶ

大学受験の際には、決め手のほとんどが学校名であったと思います。しかし、MBA進学に当たっては、学校名よりも何が学べるかという視点を重視すべきです。とりわけ日本では、MBAを取得したからといって確実にキャリアアップが望めるわけではありません。

したがって、学校名などのブランド力に頼るよりも、これから自分がどうなりたいのか、どういったビジネスで功績を残したいのか、という考えをベースにMBA校を選ぶ必要があります。その決め手としては、MBA生の平均年齢やMBAの雰囲気、学習メソッドの違い、学費などが存在します。

本稿で紹介した違いを基に、自分に最適なMBAを選んでみて下さい。

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